Osaka Shion Wind orcestra 第141回定期演奏会

吹奏楽演奏会

3/26はオオサカシオンウインドオーケストラの第141回定期演奏会へ。会場はザ・シンフォニーホール。昨年の相愛大学の演奏会に続き、2度目の来訪です。この会場は入ってから座席にたどり着くまでの通路が少し複雑で、特に上の階は慣れないと座席にたどり着くまでに少々時間がかかります。

今回は、初演作品を含め、演目がとても面白そうだったので出かけました。アラルコン作曲のインヴォカシオン~「エル・プエルト」を元にして、は、昨今の吹奏楽コンクールで光が丘女子高校や名取交響吹奏楽団の自由曲でも取り上げられている割と陽気な曲。アルベニスのイベリア組曲の中の第2曲「エル・プエトロ」の音楽を取り上げているそうで、吹奏楽では1994年の亜細亜大学吹奏楽団が取り上げておりました。演奏については打楽器奏者による手拍子や軽快で多彩な情景の変化の表現が見事。

続く、ジェームズ・M.スティーヴンソンの、交響曲第2番「ヴォイセズ」は3楽章形式の曲。吹奏楽が声以上に様々な声を表現できるとのことで、形式化できる限りの多くの声を探求したという作品だったそうです。爽やかな明るい曲というよりは、カタルシスな曲でしょうか。そのような意味では1曲目とは正反対な曲想でした。初めて聴いた曲かと思っていましたが、よくよく調べたら2019年の武蔵野音楽大学の演奏会で聴いていたことが判明。聴いた曲は覚えているつもりですが、すぐに以前聴いた曲だと理解できませんでした。そして曲ですが、曲中にはところどころで加わる、歌詞のない「メゾ・ソプラノ」パートもあり、ウインドアンサンブルの中の一つの楽器として扱われ、それもまた効果的でした。アマチュア団体には手が出しづらい曲で、プロや音大での演奏会でしか聴けない曲ですね。

後半はアンドリュー・ボスの、サウンド・アスリープという曲。これこそはおそらく初めて聴いたと思いますが、心地よい子守歌のような曲で聴きやすい調で書かれた作品、途中のトランペットソロなど美しく、全般的にほのぼのとする演奏でした。

最後はバーンズ作曲の「交響曲第7番シンフォニック・レクイエム」。この曲は音源が少なく、探し方が下手なのかもしれませんが、ネットで検索しても全楽章の音源があまり出てきません。よって貴重な演奏です。宇宙の音楽を思わせる冒頭のホルンが素晴らしく、その後のソロ回しも素晴らしい。途中のステージ袖、オフステージのトランペットファンファーレの立体感など、バーンズらしいエスプリの効いた絶妙な演奏。色彩豊かなで品の良い響きは見事でした。バーンズの交響曲は3番が最も多く演奏れされ、次に2番がそこそこプログラミングされるくらいで他の交響曲は何故かあまり演奏されません。

ということで、なかなか聴けないプログラムを聴かせていただきとても満足です。また、曲目解説が大変詳しく記載があり、演奏会終了後に目を通しましたが、演奏会の内容を反芻するのにとても役立ちました。

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