3/5は「東京ニューシティ管弦楽団」の第146回定期演奏会へ。当日の午後に急遽予定が空いたため、出かけることにしました。会場は東京芸術劇場。当日券での入場となりました。
東京ニューシティー管弦楽団は4月から「パシフィックフィルハーモニア東京」に改称するとのことで、現在の名称での最後の演奏会でした。指揮は秋山和慶さん。
前半は、F.リストの交響詩「レ・プレリュード(前奏曲)」。こちらも吹奏楽では時々演奏されることがあります。落ち着いた堂々とした演奏。秋山さんのタクトがそのような風格を漂わせているのでしょう。
2曲目はブラームスの「ヴァイオリン協奏曲」。この曲は全く聞いたことがなく初聴でした。約40分ほどの長さでした。自分が金管楽器奏者なので、ヴァイオリンの曲を聴くことはほとんどありませんが、今回はプログラムされているということで、たまには違ったものを聴くことができたよい機会でした。ソロヴァイオリン奏者は竹澤恭子さん。この長い曲を堂々と弾き切っておりました。恥ずかしながら存じなかったのですが、プログラムノートからするとかなりの実績をお持ちの方。観客にもファンの方が相当数いらっしゃったようで、私の座席近くではスタンディングオベーションをしている方も。演奏後にはアンコールによる独奏も1曲ありました。
休憩後は、演奏再開前に、急遽全員起立して、戦争地域があることによる情勢のため、その平和を祈るための「ウクライナ国家」のソプラノ歌手による独唱が行われました。こちらは特別に観客にもスマホで収録して、拡散してほしいということで、平和への願いが込められていました。当日の夜のニュース番組でも放映されたようです。その後、バルトークの「管弦楽のための協奏曲」へ。この曲は時々吹奏楽でも演奏されるので馴染みがありました。独特の雰囲気を持つこの曲ですが、特に第5楽章の力強いホルンが見事。トランペットを中心とする金管楽器の音色も3階の奥までよく飛んできており、迫力の演奏で締めくくられました。
次回は4月ですが、団体名称が変更になって初めての演奏会となります。
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