青山シンフォニーオーケストラ2022年特別演奏会

その他演奏会

4/30(土)は青山シンフォニーオーケストラ特別演奏会へ。会場は東京芸術劇場。青山学院管弦楽団のOB・OGを中心として結成されたオーケストラだそうです。今回、出演者からチケットをいただけたので出かけました。吹奏楽メインで管弦楽のアマチュア団体を聴くことは自分としては珍しいです。集客に関しては、学生風の人はほとんど見かけませんでしたが、それなりの年齢層の方々が中心。結構な熱気で、2~3階は分かりませんでしたが、1階はほぼ満席。これだけの集客は見事です。プロのオーケストラの団体よりも入っているかもしれません。

指揮者は汐澤安彦さんの予定でしたが、横島勝人さんへと変更とのこと。コミカルで面白い指揮でした。

プログラムはについて、オープニングは楽劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」で華やかにスタート。やや金管楽器が奥まって聴こえており、客席後方まで音色が飛んできませんでしたが、おそらく意図的に音量を絞って演奏しているように思えました。弦楽器の溢れ出る音色は魅力的。なぜか曲の途中でバイオリン奏者が場外に出ていき、2曲目から戻ってくるシーンもありましたが、何か楽器か身体かのトラブルがあったのでしょうか。演奏内容には影響はありませんが気になるところです。

続く「仮面舞踏会」以降は金管楽器もよく音色が飛んでくるようになりました。「仮面舞踏会」は、管理人も吹奏楽で演奏したことがある曲。特に第4楽章の「ロマンス」が素晴らしいですね。今回の演奏はややあっさりとして曲造りでしたが、それ以上に驚いたのは、ソリストの紹介を、曲中の楽章間にそれぞれ行っていたのは新鮮。例えば、第2楽章のヴァイオリンのソロを奏でたプレーヤーを、2楽章と3楽章の間にスタンドさせて拍手をさせる、というようなことがありました。これはよくあることなのでしょうか。個人的には初めて見たような気がします。全般的な演奏はそこそこ上手でした。しかしながらやはりプロを聴きなれているので、弱奏になったときの弦の響きや細やかなニュアンス、チューニングなどが微妙にアマチュアを感じます。管楽器よりもプロとアマの違いが見えやすいのかもしれません。

特にチャイコフスキーの「交響曲第4番」では、冒頭や第4楽章中のホルンやトランペットのファンファーレはよく健闘しておりました。約50分ほどの大曲でしたが、崩れることもなく、ラストまで朗々と吹き切り見事でした。

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