4/3はリコリスウインドアンサンブルの第1回演奏会へ。会場は江戸川区総合文化センター大ホール。吹奏楽コンクールで東京都の大学の部の予選を行う会場です。「大人の本気」というコンセプトのもと、さまざまな事情から一度は離れてしまった仲間たちが再会し、そこに多くの新たな出会いが重なって出来た吹奏楽団だそうです。なんと言ってもプログラムが濃厚であり、さらに管理人が所属する楽団の演奏会で、演奏する曲が2曲も入っていたので出かけました。限られた練習時間でこれだけのプログラムをこなすのはとても大変だろうと思いましたが、よく知ったる曲が多かったので練習には取り組みやすかったのかもしれません。
さて、オープニングは楽団の団員による創団記念の作品。小川広喜さん作曲の、祝典序曲「あの空の向こうへ」。市民のためのファンファーレ、に似た感じのイメージを持ちましたが、途中から、スクールバンド向け風の効きやすいアップテンポな曲調でした。今後も演奏され続けることを願います。
続いて、P.スパーク作曲の、オリエント急行。こちらもかなり難曲かと思いますが、無難に消化。ややあっさりしすぎているような気もしましたが、今後のプログラムを考えるとあっさり妥当かもしれません。次に2004年の課題曲の藤井修作曲の、鳥たちの神話。この曲を本プロで取り上げるのは珍しい。冒頭のトランペットのユニゾンを合わせるのが難しく、期待しておりましたが少し引っかかっている人がおり、揃いきれなかったのは惜しい。次の樽屋雅徳さんの、星の王子さま、は曲名がアレですが曲自体はかなりドラマチックな曲。こちらはそのようにできている曲なのかもしれませんが、とても良い演奏でした。第1部ラストはM.アーノルドの、第六の幸福をもたらす宿でした。もう少しじっくり演奏してほしかったような気もしましたが、なかなかの好演。第1部だけでも演奏会が成り立ってしまいそうな感じでしたが、約50分ほどで第1部は終了となりました。
休憩後の第2部の演奏、特に、G.ホルストの第1組曲は、第1回目の演奏会を開催する団体は「1」だけに結構演奏するようですね。こちらは第2楽章のコルネットのソロパートを省いていたのは残念。このような曲が特にその団体の実力が出る曲ですね。ソロの箇所にところどころキズはありましたが全般的にはすっきりした演奏。次の「カンタベリーコラール」は、落ち着いた演奏。ラストのPPPもビビらず程よく聞こえました。ラストの「宇宙の音楽」は難曲ですが、それ以前の曲を演奏し続けてのラストでどうして体力が残っているのでしょう。疲れを感じない熱演でした。ということで今後が楽しみです。アンコールは「さくらのうた」でした。最後に司会の女性のしんみりとした口調はとても聴きやすかったです。
コメント