Brass Ensemble999の第2回コンサート

室内楽演奏会

3/14はBrass Ensemble999の第2回コンサートへ。1999年生まれの金管楽器奏者の音大生有志がによるコンサートです。会場は新浦安駅前の浦安音楽ホール。第1回目も出かけてとても素晴らしかったので、今回も出かけました。2年半ぶりの開催とのことでした。プログラムは今回は古典的な曲とジャズも入れるなど、曲のジャンルに幅を持たせるプログラム。個人的にはアンサンブルコンテストで演奏されるような邦人作品ばかりでも全く問題ないのですが、様々な聴きに来る人への配慮なのでしょう。

そして、演奏について、今後、楽器で人生を切り開いていこうという方々ではありますが、前半の初めのほうはやや硬さがあったようで、所々ミストーンもありました。プログラムが進むにつれて、徐々に馴染み、安定したパフォーマンスを魅せてくれました。前半で印象的だったのは、片岡寛晶さん作曲の「スカルプチャー・イン・ブラス」。片岡さんらしいサウンドで聴きごたえがありました。次に委嘱作品である相澤圭吾さん作曲の「カンタービレとスケルツォ」。相澤さんはこの団体の専属作曲家のようです。今回の委嘱作品と、アンコールの「銀河鉄道999」の編曲もご担当されていました。そして、プログラムの曲のほうは、カンタービレのメロディーが、そこはかとない感じで美しい。前衛的な曲も良いですが、このようなレパートリーを提供することは今後の再演を考えると良いと思います。相澤さんは作曲の会「Shining」の会員でもあるようですね。先日観に行った木管アンサンブルの演奏会でも作品が演奏されていました。個人的に応援している会です。作曲家としての今後の活躍が楽しみです。

後半では、まず「Jibe for five」というジャズ風の曲。この曲は初めて聞きましたが、このバンド初めてのジャズ曲で、やはり技巧を魅せてもらうにはこのような曲を避けて通れないのでしょう。このブログ運営者はトランペット奏者なのですが、演奏を聴いてすごいと思うのはやはり高音の高らかな響きと細かいテクニックなどの常人がちょっとやそっとの練習ではできないことをやってくれることです。そういう意味では今後もプログラムに入れてほしいと思いました。次に印象的な演奏は「高貴なる葡萄酒を讃えて」の全楽章の演奏。この曲、金管アンサンブルではかなり有名な曲ですが、個人的に全曲は初めて聞きました。なかなか聴けないのでとても良い機会でした。途中Tubaのソロや、瓶のコルクを抜く音など、かなり趣向を凝らした楽曲と、それに対して巧緻を極めた演奏にとても好感が持てました。アンコールはオリジナル編曲の「銀河鉄道999」。第1回ほどの熱量ではありませんでしたが、今後の活動も楽しみにしつつ、聴き手が来たくなるパフォーママンス&演奏を期待したいと思います。

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