6/26(土)は、数多くの興味深い演奏会がありましたが、「よつば吹奏楽団」の第9回定期演奏会へ
江戸川区総合文化センターの小ホールプログラムが和洋新旧オリジナル曲中心で興味を惹かれる内容でしたので出かけました。団体の人数は40名弱とやや少人数。トランペット3名、ユーフォニウムとチューバが各1名といった金管楽器の少なさが気になりました。
プログラムの鋒山亘さんの「beyond」やボイセンJrの「3つの民謡」など、他ではなかなか聴けない意欲的なプログラム。
第1部のオープニングの、ヘイゾ作曲の「ライド」。武蔵野音楽大学の定期演奏会シリーズのCDに音源が入っていました。曲は3分半ほどですが、駆け抜けていく疾走感がオープニングに相応しい好演。続く、V.ネリベルの「交響的断章」は、昔からさまざまな団体の演奏を聴いていますので、ここはこう来て欲しいみたいな箇所はありますが、総じて好演かと思いました。打楽器がやや不安な箇所もありましたが、独特の不協和音等は素晴らしい演奏でした。
次に2022課題曲である鈴木英史さんの「ジェネシス」は、本当に演奏する団体による違いが明確に出る曲ですね。全般的に前向きなテンポ感に聴こえましたが、所々、サウンドの統一感が不明瞭でぼやけて聴こえてしまう箇所が散見。譜面上は簡単ですが中身を突き詰めるととても難しい曲かと感じました。
鋒山亘さんの「ビヨンド」は初めて聴きましたが航空、航空自衛隊西部音楽隊の委嘱作品だそうですね。冒頭のトランペットのファンファーレが難度が高そうでしたが、作曲者が「空のヒーローをイメージした」と言っているそうで、その通りダイナミックさがよく出ていた好演。
第2部。川辺真さんの「ターンブル・マーチ」は1993年の課題曲ですが懐かしい響きがしました。
課題曲シリーズからのプログラムセレクトとしてはあまり演奏されない部類かと思います。
D.R.ギリングハム「主よ、導きたまえ」はゆったりとした曲。このような曲のレパートリーを知っておくのも今後、心強いでしょう。
最後のボイセンJr.の「吹奏楽のための3つの民謡集」は、吹奏楽コンクールでのウインドアンサンブル・ドゥ・ノールの演奏で初めて知りました。特殊なフルートや2楽章での民謡のハミングや第3楽章に軽快な動きも印象的。
というわけで、90分程度の演奏会でしたがなかなか面白い内容で良かったです。
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